年明けといえば年賀状ですね。年末に向けて安くなっていくプリンタ商戦が近づいてまいりました。ここではプリンタが安くなる裏事情や、お得にプリンタを手に入れるための豆知識を書き記しておこうと思います。
年末にプリンタが安くなる理由とは?
プリンタって一度買うとなかなか買い替えることが少ないので気が付かないことが多いのですが、実は各メーカー毎年フルモデルチェンジをしています。どんな内容が変わっているかというと機能が追加されたりインクの型番が変わったりしています。また、Wi-Fiの対応周波数が上がったりとかちょくちょくアップグレードしているのです。なので、昨年度までのモデルは安くなりやすく入れ替わりがしやすい商品といえます。
2021年下半期になり、各社発売状況が異なってきたのでこの度記事をリライトしています。ご了承ください。
プリンターってどんな種類があるの?
プリンターは大きく分けると印刷方法によって以下の4つの種類に分類されます。
- インクジェットプリンター
- レーザープリンター
- ドットインパクトプリンター
- 熱転写方式プリンター
各プリンターの特色
・インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは本体価格が安価で高品質な印刷が出来るので一般家庭で最も普及しているプリンターです。インクがケースに入った状態で交換することが可能なので手が汚れず、扱いやすいところも特徴です。
・レーザープリンター
印刷枚数がとても多いオフィスにおすすめな機種です。何といっても大量印刷してもトナーの交換回数が少なくて済むのは利便性が高いといえるのではないでしょうか。また、印刷1枚当たりにかかる時間がとても短いため手っ取り早く会議資料を印刷してしまいたいときなどにとても役立ってくれます。
・ドットインパクトプリンター
印刷するたびにピンを押し出してインクを紙に付ける為、時間がかかります。しかし、複写式の用紙等を印刷する際にはこの方式しか使えない為重宝されているプリンターです。
・熱転写方式プリンター
インクリボンについているインクを熱で溶かして紙に転写をする方法です。主に小型FAX機等場所を取れない機種に搭載されている事が多いです。
今回は家庭で扱いのしやすい「インクジェットプリンター」に絞って記事を書いています。
プリンターにある機能は何?
プリンターにはどんな機能が付いているのか、自分に必要な機能は何なのかを一覧表にしています。
印刷 機能 | 印刷機能とは、用紙等にインクを吐出して印字を行うことを指します。機種によって扱える用紙サイズや印刷できるものが異なるので注意が必要です。高機能な機種になると下に説明をするレーベル印刷が可能なモデルもあります。 |
スキャン機能 | スキャン機能とは、印刷されているモノ等をデータ化してパソコンやスマートフォンに取り込んだり印刷機能で複写することが出来る機能です。この機能があるのとないのではある方が断然利便性が高いので出来ればあった方がいいでしょう。 |
CD/DVD レーベル印刷 | 白地のCD/DVDディスクの表側に、写真や文字などを印刷することが出来る機能です。家族旅行の思い出や運動会、お遊戯会などのDVDを作ったときにかわいい写真が印刷できます。 |
WiFi機能 | 無線LAN機能を搭載した機種を選択すると、パソコンやスマートフォン、タブレットからケーブル等をつながずに印刷することが可能になります。 |
SD/USB スロット | SDやUSBスロットがついていると、パソコンやスマートフォンに取り込むことなく画像や書類を印刷することが可能です。タッチパネル搭載機種も増えているので簡単に印刷が出来ます。 |
タッチパネル | スマートフォンのように直感的に操作が出来る機能です。この画面が大きいほど操作がしやすく、エラーが出た際も対処法を表示してくれたりと便利になっていきます。 |
給紙自動 チェック | プリンターに載せている用紙サイズを自動で判別や、用紙交換を認識して判別してくれる機能です。これがあることで用紙サイズが間違えた状態で印刷することを防いでくれます。機種によって搭載されている機種とそうでない機種があります。 |
エコモード | 省電力が機種によってはついており、電気代の節約が期待できます。 |
インクタンク | 交換用インクには独立型インクタンクと一体型インクタンクの2種類があり、扱いやすいのは3色一体型のインクタンクで一本ずつ交換が可能で経済的なのは独立型インクタンクです。特に一体型インクタンクよりも独立型インクタンクの方がインク容量は多いです。 |
ADF機能 | ADF機能では、用紙を複数枚スキャンし印刷をする際に自動で行ってくれる便利な機能です。本来一枚一枚スキャナーで読み込んで印刷する必要がありますが、ADFがあると書類をセットするだけで複数部数の印刷を自動でやってくれます。 |
プリンタを購入するときにどこを見たらいいの?
まずプリンタを検討する上で一番気にした方が良いのが印刷コストだと思います。ここが割高だとどんなに安いプリンタを買ってもインク代だけがかさんでしまい結果的に本体価格が高いプリンタとコスト面での顕色がないことになってしまいます。以下は、キヤノンが発売しているプリンタで印刷する際のL版1枚当たりの印刷コストを表にしたものです。
L版一枚当たりのコストはそんなに変わらないように見えますが、交換インクを買い替える回数で考えると結構な差額になってしまいます。
特にインクはメンテナンスなどでも使用する為、よりインク単価が安いものを選んだほうが最終的に安く出来るでしょう。
今年発売されている各メーカーおすすめの機種
各メーカーから様々な種類のプリンターが発売されていますが、中でも一般的に使うことにおすすめな機種は以下の3機種です。
機能面は自宅を使うことを想定し、「WiFi」が搭載されていてインク交換が簡単に出来てエラーが起こった際にもエラー内容が見やすい大画面で確認が出来る機種をラインナップしています。また、文字も写真もキレイに出来るのでどちらかに偏った使い方をしないご家庭向けならではの機種となっています。
おすすめなプリンタ機能比較表
TS8530 | EP-883AW/AB/AR | DCP-J926N-W/B | |
搭載インク | ブラック(顔料):ブラック(染料): シアン(染料)マゼンタ(染料): イエロー(染料):グレー(染料) | ブラック(染料):シアン(染料): ライトシアン(染料):マゼンタ(染料): ライトマゼンタ(染料):イエロー(染料) | ブラック(顔料):シアン(染料): マゼンタ(染料):イエロー(染料) |
対応OS | Windows 10:Windows 8.1: Windows 7:macOS 10.13.6~: Chrome OS | Windows 10:Windows 8.1 : Windows 8: Windows 7 : Windows Vista: Windows XP :macOS・OS X 10.6.8~ | Windows 10:Windows 8.1 :Windows 7 SP1 Windows Server 2019:Windows Server 2016: Windows Server 2012/2012 R2: Windows Server 2008/2008 R2: macOS v10.14.6~19 : Chrome OS2 |
用紙搭載 可能枚数 | (後トレイ/カセット) 100枚/100枚 | 100枚 | 100枚 |
CD/DVD レーベル印刷 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動両面印刷 | 〇 | 〇 | 〇 |
文字印刷の際に 顔料インク | 〇 | – | 〇 |
廃液タンク交換 | – | 〇 | – |
インク節約 エコモード | – | – | 〇 |
L版写真印刷 コスト | 22.1円(大容量インクの場合) | 22.7円(増量インクの場合) | 22.2円 |
おすすめ3機種の良いポイントを紹介します。
TS8530
文字用の黒インクと写真用インクの5色を搭載した高級モデルです。スキャナーを搭載しておりコピーも可能で、CD/DVDのレーベル印刷やスマートフォン・パソコンからの無線LANによる印刷にも対応しているので、ご家庭での印刷には何でも対応できちゃうプリンターです。交換用インクは各色独立しており一色ずつ交換可能となっているので経済的にもGoodなプリンターです。また、キヤノン独自のプリント機能もあるので是非活用してみてはいかがでしょうか?以下に特徴的な機能を一部抜粋して記載しておりますので、ぜひご確認ください。
Wi-Fi機能 | 無線LAN機能が搭載されているので、スマートフォンやパソコンからケーブル等をつながずに印刷する事が出来ます。 |
Wi-Fiダイレクト接続 | 自宅にインターネット環境がなくてもプリンタが親機となってくれるので、ご自宅にインターネット環境がなくても安心です。 |
SDでの写真印刷 | SDカードを使用してプリンタのみで写真印刷が可能です。手書き印刷機能も搭載されており、挿入しているSDカードの写真に手書きでメッセージも添えられます。 |
4.3インチ大画面モニタ | より大きなモニタでメニューから写真までとても見やすくなっています。特に文字が小さいと見えずらい方にはおすすめな特徴になっています。また、このモニターでエラーなども見られるのでこれから使い始められる方でも安心です。 |
2Way給紙 | 前面に1段と背面に1段給紙可能箇所がついていますので、前面にはA4用紙をストックし背面は使用したい用紙サイズL版やハガキなどに切り替えてご利用いただけます。 |
自動電源オン/オフ | スマートフォンやパソコンから印刷したいときに自動で電源がはいってくれる機能が付いています。これがあるとわざわざ電源を入れに行く必要がないのでプリンタ生活がより簡単に便利に過ごせるようになります。 |
写真のトリミング | 4.3インチ大型モニタで写真のトリミング(切り取り編集)が行えます。これがあるとカメラで撮ったときに写ってしまった指や不必要な物体などを切り落として印刷する事が可能です。 |
スマホ写真補正機能 | スマートフォンから写真印刷を行う際に暗い写真を明るくしてくれたり、ぼやけている部分をよりくっきりしてくれたりする機能が搭載されているので、もう少し欲しいに手が届くプリンタです。 |
自動両面プリント | A4用紙からはがきまで様々な用紙サイズの両面印刷機能に対応しています。年賀状などは一度片面を終わらせてまたもう一面を印刷する等の手間が省けるのでより便利に使用することが出来ます。 |
AIスピーカーでの印刷 | スマートスピーカで声をかけるだけで印刷する事が可能な機能です。 |
EP-883
ライトマゼンタとライトシアンで写真がより一層映えるプリンターです。特に文字もきれいに印刷が可能なので、年賀状の宛名印刷にもGoodです。スキャナーで書類などを取り込んでコピーやパソコンに転送もできちゃいます。またCD/DVDのレーベル印刷も可能なのでご家庭で思い出のディスク印刷を行うことも可能です。スマートフォンやパソコンから無線で簡単に印刷も出来ちゃいます。 以下に特徴的な機能を一部抜粋して記載しておりますので、ぜひご確認ください。
Wi-Fi機能 | 無線LAN機能が搭載されているので、スマートフォンやパソコンからケーブル等をつながずに印刷する事が出来ます。 |
Wi-Fiダイレクト接続 | 自宅にインターネット環境がなくてもプリンタが親機となってくれるので、ご自宅にインターネット環境がなくても安心です。 |
SD/USBでの写真印刷 | USBで接続したデジタルカメラ/一眼レフカメラやSDカードを使用してプリンタのみで写真印刷が可能です。手書き印刷機能も搭載されており、挿入しているSDカードの写真に手書きでメッセージも添えられます。 |
4.3インチ大画面モニタ | より大きなモニタでメニューから写真までとても見やすくなっています。特に文字が小さいと見えずらい方にはおすすめな特徴になっています。また、このモニターでエラーなども見られるのでこれから使い始められる方でも安心です。 |
3Way給紙 | 前面に2段と背面に1段給紙可能箇所がついていますので、用紙をストックしたり厚紙などは背面から折り曲げにくく印刷することが可能になっています。どんな印刷にもばっちりな機能です。 |
自動電源オン/オフ | スマートフォンやパソコンから印刷したいときに自動で電源がはいってくれる機能が付いています。これがあるとわざわざ電源を入れに行く必要がないのでプリンタ生活がより簡単に便利に過ごせるようになります。 |
写真のトリミング | 4.3インチ大型モニタで写真のトリミング(切り取り編集)が行えます。これがあるとカメラで撮ったときに写ってしまった指や不必要な物体などを切り落として印刷する事が可能です。 |
退色復元機能 | 昔に撮影した写真等をより色鮮やかに印刷する事が出来る機能が搭載されています。懐かしい思い出の写真をスキャナーを使ってきれいに復元することが出来るので欲しい1つの機能ではないでしょうか? |
自動両面プリント | A4用紙からはがきまで様々な用紙サイズの両面印刷機能に対応しています。年賀状などは一度片面を終わらせてまたもう一面を印刷する等の手間が省けるのでより便利に使用することが出来ます。 |
AIスピーカーでの印刷 | スマートスピーカで声をかけるだけで印刷する事が可能な機能です。 |
DCP-J926N
4色独立型インクで取り扱いが簡単な機種です。特にADF機能が搭載されているので、複数枚の書類をスキャンすることに長けた機種です。CD/DVDのレーベル印刷機能からSD/USD読み込み機能もついているので、マルチに対応が出来る機種です。 以下に特徴的な機能を一部抜粋して記載しておりますので、ぜひご確認ください。
プリンターの交換用インクは複数種類ある
プリンターの交換用インクにはプリンター本体製造メーカーが出しているインク以外に汎用性インクと呼ばれる他のメーカーが出しているインクが多数あります。この互換性インクとは何かというとメーカーが出しているインクとは異なる成分や異なる仕組みを採用しているインクなので、純正の交換用インクと異なる動作や印刷性能になったりします。インク単価としては高いですが汎用性インクよりも純正インクでの印刷をおすすめはしています。
ADF | 複数枚の書類を自動で取り込んでくれる機能がついているので、お仕事や教材などを複数枚取り込むときに便利な機能となっています。 |
Wi-Fi機能 | 無線LAN機能が搭載されているので、スマートフォンやパソコンからケーブル等をつながずに印刷する事が出来ます。 |
Wi-Fiダイレクト接続 | 自宅にインターネット環境がなくてもプリンタが親機となってくれるので、ご自宅にインターネット環境がなくても安心です。 |
SD/USBでの写真印刷 | SDカードやUSBメモリを使用してプリンタのみで写真印刷が可能です。 |
エコモード | カラーインクを節約して印刷する事が可能なので、とても経済的です(windowsのみ) |
前面2段&手差しトレイ | 前面に2段と背面に1段給紙可能箇所がついていますので、前面には用紙をストックし背面は使用したい用紙サイズL版やハガキなどに切り替えてご利用いただけます。 |
自動電源オン/オフ | スマートフォンやパソコンから印刷したいときに自動で電源がはいってくれる機能が付いています。これがあるとわざわざ電源を入れに行く必要がないのでプリンタ生活がより簡単に便利に過ごせるようになります。 |
お絵描きシート | A4サイズのシートに手書きで書いた絵をスキャンすることで、はがきサイズに印刷してくれます。 |
手書き宛名印刷 | プリンタで印刷した宛名シートにそれぞれ手書きで宛名を記載すれば、水に溶けにくい顔料インクで年賀状の宛名を手書き文字で印刷してくれます。 |
自動両面プリント | A4用紙からはがきまで様々な用紙サイズの両面印刷機能に対応しています。年賀状などは一度片面を終わらせてまたもう一面を印刷する等の手間が省けるのでより便利に使用することが出来ます。 |
AIスピーカーでの印刷 | スマートスピーカで声をかけるだけで印刷する事が可能な機能です。 |
終わりに
プリンターについてコンパクトにまとめて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?ここから下の記事は各社メーカー毎の強みを引き出して書いている記事ですので、興味を持たれたメーカーのページを是非ご覧ください。