開発環境で最近よく使われているbacklogに登録して、プチ開発環境を構築してみたのでその内容を解説していきたいと思います。

バックログの基本画面

基本、ページをアクティベートしてしまえばバックログの利用は可能です。特に設定する内容もありません。しかし、Gitや、Subversionを使用する場合にはここから設定していく内容を実施していく必要があります。

GitをBacklogで有効化していく手順

プロジェクト設定をクリックします。

基本設定を開き、下までスクロールを行います。

「Gitを使用します。」のチェックボックスがあるので、チェックを入れます。

チェックを入れたら、保存ボタンを押して、Git設定の保存を行います。

Gitをクリックして、Gitの生成を行います。

リポジトリを追加するをクリックします。

リポジトリ名を入力します。ここに入力した内容が今後のプロジェクトURLになります。

リポジトリ名を入力すると、HTTPアドレスとSSHが自動で生成されます。メモを残しておきましょう。
リポジトリを作成するを押すとリポジトリが完成します。

Gitスペースが完成します。

Gitタブを選択すると、作成したGitスペースが確認できます。
次の項目からは、Gitのデータをローカル環境へ保存する為にtortoiseSVNをインストールして、backlogのGitスペースへ接続していきます。

ローカル環境へ、Gitのデータを保存する為の環境構築方法

もし、PCでWebサーバーなどを構築してアプリケーションサーバーを構築したい場合は、以下のリンクからパーティションの分割を行ってここからの手順を実施してください。

GitForWindowsの設定方法

Gitを実際に利用していく為に、以下の２つのソフトウェアが必要になります。
・GitForWindows ローカル環境でGitを構成するために必要
・tortoiseGit Gitをwindowで実行するために必要

上の画像をクリックすることで、Git For Windowsをダウンロードすることができます。ここからは、実際のページを見ながらダウンロードする方法を記載していきます。

「Download」をクリックして、ファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルをクリックして、インストーラーを起動します。

ライセンス同意書が表示されるので、NEXTで次のページに行きましょう。

インストール先のフォルダを選択します。※通常は、このままNEXTを押してしまって大丈夫です。

インストールする機能をここで選択することができます。
※少し解説
・Windows Explorer integration
windowsのエクスプローラーに直接使用可能になる機能を追加します。
・Git LFS
大容量ファイルを、Gitで扱うことが可能になります。
・Associate .git configuration files with the default text editor
.gitファイルを開く際にデフォルトのテキストエディタで開きます。
・Associate .sh files to be run with Bash
.shファイルを開く際にBashを使用して開きます。

startメニューに表示するファイル名をここで設定することができます。

gitのデフォルトエディタをVimを使用して実施します。

レポジトリを複製する際の最上位に設定するGitの名称をどのように決定するかを選択するところです。
※上を選択すると、Gitに設定されている名称が設定されます。

Gitを使用する際に、使うコマンドがGitBashOnlyの場合は一番上を選択します。
今回だと、tortoiseSVNを使用するので２番目を選択します。

OpenSSHをGitBashにあるものを使用して、使うので上を選択します。

今回の開発環境について制約がないので、OpenSSL Libraryを使用して実施します。

コマンドを実行して改行を行う際に、どの文字コードを設定するか選択できます。
※今回は、windowsの形式を選択しています。

Git Bashを実行するターミナルを設定します。Windows標準のものもありますが、今回はMSYS2を使用して実施します。

gitでpullをした際の動作を選択できます。

資格情報を使用するので上を選択します。

追加オプションですが、ファイルのキャッシュを取得しておくかやリンクをつけるかなどを決められます。
※今回は何も追加しないので、チェックを外しています。

インストールが開始されます。

これで、GitBashのインストールは完了です。

tortoiseGitの設定

それではここから、tortoiseGitへアクセスしてtortoiseGitアプリケーションをダウンロードインストールしていきます。

tortoise Gitインストールウィザードが表示されるので、Nextを押します。

利用規約に同意するしかないので、Nextを押します。

PuTTYを選択して、Nextを押します。

インストール先を選択して、Nextを押します。

インストールを押すと、進みます。

完了です。

Tortoise Gitを日本語化します。

日本語化パックを起動してインストールします。

次へボタンを押します。

チェックをいれると、自動で有効化になります。

完了を押します。

Gitに登録する公開鍵の生成方法

スタートメニューを開き、TortoiseGitフォルダを開きます。
PuTTYgenを立ち上げます。

PuTTY Key Generatorが立ち上がるので、Generateを押します。

ステータスバーが一番右に移動するまで、下のエリアをマウスで移動します。

生成が完了したら、キーが表示されます。
Save private keyをクリックして、キーを保存します。

キーネームを設定して、保存します。

Gitへの接続方法

右クリックして、設定をクリックします。

BackLogを開いて、Gitタブを開きます。

SSH公開鍵を入力する。

登録ボタンを押します。

登録されたSSH公開鍵を、表示されていれば問題ありません。

tortoiseGitローカル環境での設定

右クリックして、設定をクリックします。

Gitの資格情報をクリックします。

Gitのリモート(資格情報）に接続先情報を追加します。

コンテキストメニューを開き、チェックボックスをつけていきます。
クローン（複製）
プル
フェッチ
プッシュ
同期
コミット

リモートに情報が追加されていることを確認します。

実際にGitのブランチへデータを追加してみる。

Gitには、変更内容を提案するコミットと実際に上書きを行うプッシュの２種類があります。ここでは、コミットの次にプッシュを行う方法についてテストプロジェクトを使用して、実施していきます。

最初に、今回Gitへ保存するためのプロジェクトをVisualStudioを起動して作成します。新しいプロジェクトの作成を押します。

適当にアプリケーションを選択します。
今回は、例題としてコンソールアプリを選択してみます。

プロジェクト名および保存先を変更します。
場所は、先程Gitを指定した場所です。

作成を押して進みます。

右上のバツボタンを押して、アプリケーションを終了します。

Gitに連携してあるフォルダにデータが保存されていることを確認します。

新規作成したフォルダを右クリックしてメニューを開き、TortoiseGitのコミットを選択します。

コミット画面です。ここで、変更をアップロードして次にプッシュでアップロード完了です。

アップロードするバージョンについてのコメントと、アップロードするデータにチェックを入れてコミットをクリックします。

続けて、プッシュを押してアップロードします。

ローカルのパスと、リモートのパスを入力してプッシュを行います。
ここで、ブランチごとへのプッシュが可能になるので今後解説は行いたいと思います。
今回は、このままOKを押してプッシュします。

ブランチに追加した内容が表示されます。

SVNの設定手順

ここからは、backlog上でSVNを有効化し使用するファイルを共有で使用ができるように設定していきましょう。

backlogでのSVN有効化

SVNをBacklog上で使用するには、backlogのプロジェクトでSVNを有効化する必要があります。

backlog上にあるプロジェクト設定を開き、下にスクロールします。

Subversionを使用するにチェックを入れます。

保存をクリックします。

tortoiseSVNの設定

実際に、tortoiseSVNをダウンロードしてローカル環境にGit環境を設定していきましょう。（2025/01/11）

公式ページのタブから、Downloadをクリックします。

最初にSVN本体をダウンロードして、次に言語パックをインストールします。
本体は、ダウンロードタブの下にある「The current version is 」の最新版をダウンロードします。

画面が切り替わるので、１つ前の画面に戻って下にスクロールして言語パックのダウンロードを行います。

tortoiseSVNのインストールが完了したら、SVNを設置したいフォルダを開きます。

Tortoise SVNをローカルで有効化します。

SVNを設置する場所で右クリックをしてメニューから、設定を押します。

Win11 コンテキストメニューを選択します。

Win11 コンテキストメニューをクリックして、以下の内容に設定します。適用を押して、OKを押します。

再度SVNを作成するフォルダで右クリックを行い、チェックアウトをクリックします。

チェックアウトのページが開いたら、backlogを開きます。

SubversionタブにあるSubversionリポジトリのURLをコピーして貼り付けます。

リポジトリのURLを設定すると、自動でフォルダが生成されるのでOKを押します。
※次のところで、バックログのユーザーIDとパスワードが必要です。

ここで、backlogの認証情報が必要になります。

チェックアウトが完了しました。

先程の、フォルダが完成していると完了です。

実際にSVNへアップロードしてみた

それでは、実際にSVNへデータを登録していきたいと思います。

SVNに連携しているフォルダを開きます。

新規でデータを作成します。

作成したデータを右クリックして、TortoiseSVNの追加を押します。

これで、SVNの管理フォルダへ追加されました。

同じファイルを再度右クリックし、コミットを押します。

コミットするコメントと、アップロードするファイルを選択してOKを押します。

この画面になればコミット完了です。

チェックのアイコンに変わっていれば完了です。

バックログを確認すると追加された新しいファイルが確認できます。